안녕하세요! アンニョンハセヨ!
YOULOVEKOREAのキムです。
いつか韓国旅行から帰ってきた生徒さんからこんなこと聞かれました。
「先生!どうして韓国の食べ物は赤いものが多いですか」
「さ… 考えたことないですが…そうですよね。」
実際今まで食べ物の色なんて気にしたことがなかったのでこの質問はかなり新鮮でした。
そういえばキムチ、純豆腐チゲ、トッポッキ、チャンポン (韓国のチャンポンは赤いです)など…
確か多いですね。
て言うことで辛い味が蔓延する韓国の食べ物の中で今日はトッポッキ (떡볶이) の話をしようと思います。
トッポッキの由来
まず名前から見てみましょう。
떡 (お餅)+ 볶이 (볶다 炒めるの名詞形)=떡볶이トッポッキ
17世記、全国で一番美味しい食べ物を選んで王様がいる ハンヤン (首都) の方に送る行事があったそうです。
その中でお餅と肉を醤油ベースで味付けし野菜と炒めた料理を食べた王様が食欲を戻したと言うことで宮廷でも食べるようになったみたいです。
これが「궁중떡볶이 宮廷トッポッキ」ですね。
今も「궁중떡볶이 宮廷トッポッキ」という名前で呼ばれているし、韓食の食堂で食べれます。また辛くないので子供の間食として家で作ることも多いです。
トッポッキの種類
味付けによるいろんな種類のトッポッキがあります。
① 기름떡볶이 (油トッポッキ)
ソウルの鍾路 (종로) にある「トンイン市場」の名物です。お餅と油がメインで汁がほとんどないように炒めたトッポッキです。
② 라볶이 (ラッポッキ)
라면(インスタントラーメン) の麺を 떡볶이(トッポッキ)に入れたものです。好みによってラーメンの代わりにうどんや春雨を入れることもあります。
③ 카레/짜장떡볶이 (カレー・ジャジャントッポッキ)
ゴチュジャンソースの代わりにカレー・ジャジャンソースを入れて味付けをするトッポッキです。またはゴチュジャンソースにカレー粉・ジャジャンソースを加えて作る場合もあります。
④ 즉석떡볶이
鍋に材料が入って出てくるとお客さんがテーブルで直接調理して食べるトッポッキです。最近はトッポッキ食べ放題もできてお客さんが好みの材料を選択することもできます。
トッポッキのブランド化
トッポッキは今までかなり庶民的な食べ物であって「粉食」の代表的な物でした。
自分にとってトッポッキ記憶は子供時代からです。
学校の近くのトッポッキ屋で紙コップに入ったトッポッキを爪楊枝で食べながら家に帰ったりしました。自分がいつの間に辛いのが食べれたのかは記憶にないですがトッポッキを食べた子供時代の思い出はあります。たまに家で母親が作ってくれる時もありました。
大人になってからは美味しいトッポッキの店を調べ、友達と行ったりしましたね。大体美味しいところは古い店が多かったです。多分私と同じ歳くらいの人はほとんどみんな同じだと思います。
こんな韓国人に愛されるトッポッキがもっと食べられるようになったのは2009年ごろからです。「韓食の世界化」計画の一部の「トッポッキ研究所」ができてからトッポッキのフランチャイズ店が続々できました。
その中で今韓国のフランチャイズのトッポッキとして一番人気がある「동대문 엽기 떡볶이 東大門猟奇トッポッキ」を紹介したいと思います。
東大門猟奇トッポッキ동대문 엽기 떡볶이
- 海鮮出汁ベースの風味がある美味しさ
- 辛さが選べられる(5段階)
- 量が多い
- チーズとの組み合わせが抜群
トッポッキのブランド化の最初のモデルではないですが、多分一番成功したトッポッキのブランドではないかなと思います。また出前ブームと共に店より家で美味しく食べれるトッポッキとして急成長しました。
大体3人前くらいの量が14000ウォンですので、二人で食べても良いくらい量が多い方です。
海鮮出汁の中毒性のある味で初めて食べた人はいても一回だけ食べた人はいないと言うくらい人気があるそうです。
これ以外にも 응급실 떡볶이 (応急室トッポッキ)、 죠스떡볶이 (ジョーストッポッキ)などうまい辛さとユニークなアイデアで人気があるトッポッキ店はありますが、엽기떡볶이 猟奇トッポッキには勝てないみたいですね。
辛さを軽減してくれる卵蒸しとおにぎりなどのサイドメニューも美味しく食べれます。またトッポッキだけではなく鳥料理も扱っています。
まとめ
韓国である料理評論家が番組でこう言いました。
「トッポッキは美味しくない。昔から食べてきたから美味しいと洗脳されてるだけだ」とですね。
この一言はみんなの怒りをかって一時期すごい話題になりました。
もちろん味というのは基本の五つ以外は何を食べて育つかで決まるものだと思います。つまり学習して覚えるものだって言うことですね。「お母さんの味」もそうですね。
でもいくら学習されてもいい味の記憶を壊す必要はないと思いますしその評論家はそれを逃したと思います。
今はトッポッキ業界の競争が激しく何を食べても全部美味しいですので時代錯誤的な考え方でしたね。
簡単で美味しくてどこでも食べれる「お母さんの味」
これが韓国人がトッポッキを愛する理由ではないでしょうか。
それでは
またね!